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2002.09.02 *Mon

48(2002.9.2)

いやあ、ほんとに時の経つのは早いですね。もう9月です。こちらは残暑が厳しく連日30度を越えています。ついこないだ冬用のフトンを出したのがウソのようです。雨も1週間以上降らないので冬採りのキャベツなどがだいぶ参ってます。

020902mukade先日、町の運動会があり、それから地元の小学生のかわいらしい鼓笛隊がこの集落にやってきたりと、ちょうど1年前引っ越してきてからいきなりいろいろな行事があったことを思い出します。そうです、8月末で移住丸1年になるのです。
いろんな不安を抱えながらなんとか冬を越し、畑仕事を始め、今こうして多少なりとも野菜の出荷ができているというのは、移住当時からは想像できなかった進歩です。ここまでこれたのも近所の方々をはじめ、友人、元の会社の方々、それにこのホームページに訪問頂いた方々の励ましのおかげと感謝しております。今後もなんとか同じペースでのんびりやっていきたいと思いますので、引き続き応援お願い致します。

1年前といいますと、その頃日本の農業の世界では中国に対しての輸入セーフガードの実施でだいぶ騒がれていました。中国産の安いネギ・シイタケ・イグサが日本に入ってきてとても国産が太刀打ちできない状況の中で輸入制限がされたのです。確かにスーパーに行くと5・6本一束100円の中国産の隣りで1本89円の国産ネギが本当に申し訳なさそうに佇んでいましたし、袋に詰め放題の中国産シイタケが信じられないような安さで売られていたのは記憶に新しいところです。
1年経った今、日本では使用が禁止されている農薬が使われた中国産のホウレンソウが問題になり、中国産の野菜全般について消費者の目が厳しくなりました。つい最近では国産の野菜・果物にも違法農薬を使う農家がいた、ということが判明。BSE問題、偽装牛肉・鶏肉などと共に食についての様々な問題・不正が発覚した1年でした。
一連の事件の報道を見ていると、結局生産者のモラルや姿勢について厳しい指摘がなされているように思います。確かに生産者が直接不正の手を動かしたのですから、その責は甘んじて受けとめるべきですが、何か問題の根源についての議論が乏しいように私は思うのです。
こういう問題が起こると決まって大手スーパーなどはそうした疑いのある品物を全て撤去して、うちの店ではおかしなものは置いてありません、と張り紙をしますよね。あるいは生産者からの念書みたいなものを取り寄せて品物の横に張っておいたり。更に、最近の消費者は多少高くても安全なものを欲しがっているから、有機野菜を多くしてみました、と何かえらそうにスーパーの担当者がコメントしている記事も見かけます。
でも元はといえば、こうした大手のスーパーが安く売るために生産者や卸にかなり無理をさせたという面はなかったのでしょうか。にも拘わらずそのことはほっかむりしておいて手の平を返したように、もうそういう商品は置きません、とか生産者の一筆を取り寄せる、というのは自分の売っているものについて自信や見る目がない、ということを自ら証明してしまっている、あるいは商人としての無責任さを露呈していることにならないのでしょうか。

なんでも自由競争が良い、価格形成は完全に市場に任せたほうがいい、とよくいわれます。でも完全に市場での競争がなりたつには、取引される品物やサービスについての情報が「完全に」知らされる、という大前提があるはずです。
偽装牛肉・鶏肉、違法農薬野菜など全てこの情報の「不完全さ」問題になっているといっていいのではないでしょうか。

私たちでは無農薬・無化学肥料で野菜を栽培していますから、 こうしたご時世では「時流に乗っている」という見方をされる方がいらっしゃるかもしれません。でもそれは所詮一過性の流行に過ぎないでしょうし、ここぞとばかりに売り込んでみようとも思いません(そもそもそんなに量がない)。
それよりもここで栽培された野菜がどのような過程で育てられてきたのか、それをきちんと買って頂く方に理解してもらうことがなにより重要だと考えています。
極端なことをいえば、例え化学肥料を使おうが農薬(もちろん合法の)を使おうが、それをどれだけどのように使った、どういう肥料なのかどういう農薬なのかということをきちんと伝えることができれば、それを求めるきちんとした消費者は必ずいるはずです。
農林水産省がやれ有機農産物とか減農薬野菜とか、エコファーマー(持続農業法に基づいて化学肥料や農薬の使用を減らした農家のことだそうです)などと制度やラベルを作ったところで、また偽物が出てくることは間違いありません(次に起こる偽装事件は「偽装有機野菜」ではないかと私は思っています)。
そんな基準作りに労力を使うのではなく、正しく情報を伝える競争を生産者・卸・商人にさせることが重要だと思うのですが、どうでしょうか。

移住1年を記念して、ちょっと固い長い文書になりましたが、この思いはこのホームページを始めた1年前からなにも変わっていません。
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nekomimi

Author:nekomimi
2001年夏に東京の会社を辞め、農業を中心とする生活をするため福島県会津地方へ移住。
連れ合いと3人の息子、犬のもも、ネコのリンと賑やかな田舎暮らしをしています。

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