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2003.01.06 *Mon

64(2003.1.6)

あけましておめでとうございます。昨年は数多くの方にこのホームページをご覧頂き誠にありがとうございました。今年も皆様の訪問を心よりお待ちしております。

私たちの正月休みはどこへも出かけず、ずーと家でのんびり過ごしました。普段ものんびりしているのに、これ以上どうのんびりするのかと突っ込まれそうで申し訳ないのですがコタツでボーっとしていました。
当地の元旦は朝から珍しく晴れ、雪の白さと空の抜けるような青がいつにないお正月気分を盛り上げ、なにか今年はいい年になるような予感です。初日の出は見られなかったものの(起きていればみられたと思うけど寝てた)、雑煮とおせちとお酒で正月を祝い、集落内の小さな神社にもも・リンを連れて初詣、帰りに雪の畑の上をみんなで散歩して、届いた年賀状を読んで・・と穏やかに1年が始まりました。

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お正月は仲良くしてた

夜は新年会や近所に夕食にお呼ばれがあったり、とちょっとした飲み会の毎日でしたが、静かな会津のお正月を堪能できました。おかげで鋭気は充分養えた(体重が増えた)ので、2年目の畑仕事の方も一段と飛躍をしたいものです。

今年の抱負というか目標みたいなものはいろいろありますが、畑仕事のことでいうと昨年同様、理解できる食べ物を生産し、より多くの方にそれを楽しんで頂くこと、これだけです。 農業で生活をしていく、というでっかいテーマはなおあるものの、2年目の今年はこのとてつもないテーマに近づく足がかりが少しでもできればいいと思っています。
昨年は食にまつわる大きな事件が相次ぎマスコミもこの問題を度々取り上げていました。おかげで食の安全についての理解や問題意識がこの国の人たちに少しは広まり深まったのかもしれませんが、最近ではもうあまり騒がなくなりましたね。日本人の忘れやすい癖はいつものことなので、始めから期待はしていなかったのですが、このホームページの読者にはかったるいかもしれませんが細く長く食についての関心が続くよう願っています。

昨年最後の朝日新聞にまたこの国の先行き不安を感じさせる記事が載っていました。去年問題になった違法農薬(無登録農薬)問題に関連し、その規制強化として農水省と環境省がこれまでの化学合成された農薬の他に「現在農家が除草などに利用していて人畜に無害なものを幅広く『特定農薬』に指定して合法化しようと候補を挙げたところ」、アイガモやコイ、牛乳や米ヌカなど動物や食べ物がずらりと並んでしまったとのこと。つまりアイガモや牛乳もこれからは農薬と呼ぶぞ、というのが国の考えだというのです。
このリストの中には木酢液(炭焼きの煙から取り出した天然の防虫剤)も入っているので、このまま法制化されれば昨年私たちの野菜屋で販売した野菜の多くはいわゆる「無農薬野菜」と呼べなくなる可能性が大きいのです。もっとも私たちでは利用者にどの品物に木酢液を使っているかなど栽培の情報は全てお知らせしてきているので、賢明な消費者であれば例え木酢液を農薬と呼ばれようとも私の商売には何も支障はないと思っています。
ただ農薬とは到底言いがたいようなものまでも「(特定)農薬」と呼ぶ、という発想にはウラでどのような団体や政治の力が働いているのか、などとつい要らぬ詮索もしてしまうのですが、それよりももっと大きな問題はこの国の画一的な物の考え方の一方的な押しつけにあると私は考えています。
現在の日本農業の作物栽培の主流になっているのは化学肥料や「化学」農薬を使って単一の作物を大量に栽培する、という方法です。海外の安い品物に対抗するために、この方向をさらに推し進めているのが現在の日本の農業政策ともなっています。消費者の多くはもちろん安い品物を求めているのかもしれませんが、実際にはもっと多様で安全な食べ物をさまざまな理由で欲しがっている人も少なからずいるわけです。そうした多様なニーズや食料自給のような重大で長期的戦略的な問題に目をつむり、ひたすら大規模生産に傾注していくこの国の政府の考え方は、どこかの独裁国家の強制的な思想統一となにも変わりがありません。

今回の農水省と環境省の発想も、法制化のための線引き・言葉の定義の厳格化をせねばならぬ、との観点からみれば理解できなくもないのですが、そもそも農薬取締法の主旨やこの法律の中で取り締まるべき農薬とは何かという議論、今回の違法農薬事件の本質や問題点についての検証や反省がほとんどなされぬまま、現在の農業政策の妨げにならない法律改正でさも対策をとったように見せかけようとしているのではないかと思わざるを得ないのです。
農薬といっても「除草剤」「殺虫剤」「殺菌剤」「ホルモン剤」と呼ばれているものなどさまざまなものがあります。これらの言葉にだって不正確なものがあります。
例えば除草剤。草を除くといえば聞こえはいいのですが、実際やっていることは雑草を枯死させることですから「枯葉剤」「枯死剤」というべきものです。「フリーター」や「援助交際」などと後ろめたいことをなんとなく遠まわしであいまいな言葉に置き換えてしまう風潮はなにも今に始まったわけではありません。
だから除草剤を枯葉剤と呼び改めればいいのだということではありません。経済性・経済成長一辺倒ではなく人々の様々な考え方や昔からの知恵、ひとつひとつは小さいけれど多様な個性・歴史というものをもっとよく勉強して尊重し育てていくことがこの国の政策になっていって欲しいと思うのです。
生態系は多様で複雑であればあるほど、崩れにくいといわれます。肉食獣、小動物、昆虫、微生物、植物とそれぞれ単体では1日も生きていく事はできません。それぞれ強いもの弱いものがあり、弱肉強食が自然の掟かも知れません。でも決して肉食獣だけに淘汰されていかないのは小学生でも知っていることです。そこではどんな小さい弱いものも生態系の中で助け合って
大きな役割を果たしながら生きていることを教えてくれます。

景気の悪い今の日本は先行きの見えない不安を抱えていると思うかもしれません。でもこういう時期だからこそいままで経済的には弱者(要はカネがない人)であっても、というより経済的に弱者であるからこそ個性や知恵があれば、よりよく生きていける契機でもあるように思うのです。
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Author:nekomimi
2001年夏に東京の会社を辞め、農業を中心とする生活をするため福島県会津地方へ移住。
連れ合いと3人の息子、犬のもも、ネコのリンと賑やかな田舎暮らしをしています。

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