This Archive : 2011年11月

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2011.11.28 *Mon

426(2011.11.28)

寒さが一層厳しくなってきました。カメムシはどうやら我が借家の壁の隙間などにお気に入りの越冬地を決めたのか、目にすることが少なくなりました。代って「ベンジョコウロギ」があちこち跳ね回っています。そしていよいよこのムラにもようやく降雪があったようです。

「あったようです」というのは、その日私は引っ越しの荷物を受け取るためにここには居なかったからです。
そうです。とうとう引っ越ししてしまいました。私たち家族は12月いっぱいまでいますが。
引越しの大きなトラックが家の前に横付けされると、いよいよ寂しさを本格的に実感。たんたんとスピーディに手際よく積み込まれていき、1時間半ほどで作業は終了。早いですね。このところ雨の日が多いので、引っ越し当日の天気が気になっていたのですが、おかげさまでこの日だけは朝からよいお天気。そのせいもあったのでしょうか。

当面の住まいのための道具は多少残してありますが、それでもガランとした家中はぐっとさびしくなりました。タンスが置かれたところの「い草」の色がまだ若くて、キャンディーズのかつてのヒット曲がふっと思い出されます。


話は急に変わって、先週帰国されたブータン国のワンチュク国王夫妻。
歓迎ムード一色、イケメン・美女のご夫妻とあって、報道は過熱気味。明るい話題がほしいところなので仕方がないかもしれませんが、メディアの受け止め方としては少々表面的すぎないかと気になります。彼の国はGNH(国民総幸福量)を国是としておられます。その視点から今回の来日をどうとらえるべきなのか、という評論がなぜか見当たりません。
ご夫妻にとってはハネムーンとしての位置づけもあったようですから、あまりカタイこと言わない方がいいのかもしれませんが。

天皇主催の晩さん会のとき、国王が、本当はここに出席している皆さん一人一人にハグしたいけれど、それはできないのでそのつもりで妻をハグします、というあいさつに国王の人柄がでていると称賛されていました。確かに好感のもてる素敵な所作だと思いました。
でもこれをたとえば原発事故後の東電・政府の対応と並べてみたらどうでしょうか。日本の政府は自国民・被災者に対して「一人一人にハグしたい」と思ってくれているでしょうか。あるいはそんな仕草を見せてくれたでしょうか。東電は、分厚くてわかりにくい「補償金」支払い用のマニュアルを一方的に送りつけて、彼らの気持ちを伝えてくれました。

国王のこのご挨拶は、日本のみじめな実態に対しての深い悲しみを精いっぱい滲ませたものではないのかと私は思うのです。でも、そういった類の見方をしたものは、私が知らないだけかもしれませんが、目にしません。これが、根性の曲がった人間の曲解・ムダな深読みで済めばいいのですが、そんな思いがもし込められていたとしたら、彼らにとって日本は本当に救いようのない国だということになってしまいます。
滞在を終え関西空港を飛び立った航空機内で、遠くの美しいヒマラヤ山脈を目にしながら「我が国をあんな国にしてはいけないな」と国王が奥様につぶやいていなければいいのですが。



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CATEGORY : 近況

2011.11.21 *Mon

425(2011.11.20)

ついに当地でも初雪です。といっても雪がちらついているのを私が目撃したわけではなく、夜のうちに降ったようです。近くの山は薄化粧をしていました。風も北西の強いものが多くなってきました。間違いなく会津は冬です。

とうとう、愛犬のももとお別れです。生まれて1か月くらいで我が家にきたもも。そのもらってきた家の方にあとの世話をお願いしたのです。
私一人で家にいたときに、引き取りに来られたので、家族のみんなの見送りは残念ながらできませんでした。先方もお忙しそうだったので、別れを惜しむ間もあまりありませんでした。でもその方が、私にはよかったです。最近涙腺の緩くなった私には耐えられそうもなかったですから。

ももとはたくさんのいい思い出、つらい思い出があります。ここ数年は子供の世話ばかりでちっとも構ってやれなかったのですが。ですから、心残りといえば、最後まで自分の手で世話ができなかったこと。改めて生き物を飼うことの責任の重さを痛感。

3日後に次の飼い主さんにばったり出くわし、ももの様子を聞きました。最初の夜はとにかくよく泣いていたそうです。でも次の日には、普通に過ごせるようになったようです。私たちの身勝手でももにも迷惑をかけてしまいました。それでもなんとか慣れてくれそうで、一安心です。


このブログで、コメントをいただくことも最近多くなりました。もちろん、ひとつひとつ拝読し、コメントを頂戴していることにとても感謝しております。でも、それについてこの紙面上で返事をするのは、今は控えていますので、コメントの承認をあえてせず、このブログ上には載せていません。気を悪くされていましたら、ごめんなさい。よろしければ、メールアドレスを書いておいていただければもちろん、個人的にご返事は差し上げます。よろしくお願いいたします。
CATEGORY : 近況

2011.11.14 *Mon

424(2011.11.14)

立冬になって急に寒さが厳しくなってきました。初雪の予報も出始めました。引っ越しの準備にはもう少し暖かい方がありがたいですが。

おととしナラの木に種菌を植えて、裏の杉林においた原木シイタケとナメコが、秋に出てきました。身がぷりぷりしてとてもおいしそうでしたが、喜多方市の野生のキノコからセシウムが少なからず検出されているようでしたから、口にするのはやめました。
そういえば、今年はキノコ狩りに山に入る人は原発から遠く離れたここ山都町でも少ないです。春の山菜取りのシーズンも同じでした。

山道を車で走っていると今年はやたらと木の葉が降り積もっているような気がします。いつもの年だと、農家がせっせと落ち葉ひろいをしていて、こんなには残っていないのではないかと思います。今年の落ち葉はあまり拾う気にならないのではないでしょうか。これも放射性物質。集めれば集めるほど高濃度汚染の堆肥ができてしまいますから。集めてきた乾いた落ち葉を一カ所に集めて、子供たちがその中にダイブするのを、これまでの我が家の秋の楽しみのひとつとしていました。

うちの子供たちが、木の枝を使ってチャンバラごっこを畑でしています。でも、転んで土を口に入れてしまったらどうしよう。木の枝を掴んだその手を洗わずにお菓子を食べたらどうしよう。気づくと最近はアスファルトの道の上で遊ばせるようになっていました。恵まれた自然に戯れさせることに、なぜこんなにハラハラしなければならないのでしょうか。

私は今回の原発事故は一種の革命だと思っています。今まで良いと思われていた行為がことごとく、してはいけないこと、しない方がいいことに変わってしまいました。
地産地消。身土不二。できるだけ地元でとれた農産物を摂取するのがいいのだ。
天然資源の活用。落ち葉、稲わら、モミガラ、今では捨てられてしまっている足元の資源を再度活用しよう。
そして有機農業。化学肥料、農薬は使わない。化学物質は体によくない。食品の安全についての意識が高まってきて、有機農産物も10年前に比べればだいぶその地位を確立してきました。それにつれて食品への意識の高い人たちも増えてきました。でもその人たちの多くは、事故後、そうした高い意識をもっているからこそ福島の有機農産物から遠ざかっていってしまいました。

フクシマの事故を受けて、原発の事故処理費用を「発電コスト」に換算すると1.6円/kwhになるのだそうです。これは高いと思いますか。安いと思いますか。
こうして数字にすることは、これはこれで必要な試算かもしれません。でも実際は、そういう問題ではないのですね。所詮は数字の遊びであって、今起こっている問題の大きさ、今私たちが被っている辛さ気の重さは、1.6円云々という数字で表せるものではありません。この数字は、原発の被害を受けていない人のための数字でしかありません。

今週、ヒマラヤ山脈にたつ小さな国ブータンの国王が、我が国にお越しになるようです。ここ福島にもお見えになる予定とのこと。この国は、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさを重視する「国民総幸福量(GNH)」を国家開発の柱とし、“幸福の国”として知られています。
国王が日本を福島をこの時期に訪れてくださるのはとてもうれしいのですが、そんなお国の人の目に、この国の今ある状況はどのように映るのでしょうか。それが恥ずかしくて、情けなくて。
CATEGORY : 近況

2011.11.06 *Sun

423(2011.11.6)

11月だというのに、ずいぶんと暖かいような気がします。先週は引っ越しの段取りをつけるために神戸へ単身乗り込んでいったのですが、彼の地では、日中は25℃を超える夏日。背中に汗をかきながらあちこち走り回っていました。夜行バスで会津に帰ってくると、朝は10℃の寒さ(といっても、これでも会津にしては暖かい朝です)、日中でも神戸の最低気温くらい。うーん、おかしい、何かがおかしい、と頭の片隅で考えながらの1週間でした。

ようやく、神戸での住居が決まりました。みなさんにはご心配をおかけしましたが、とりあえず次へのステップの確実な一歩を踏み出すことができます。神戸の連れ合いのご両親、ご親戚には大変お世話になり、またご面倒もおかけしました。今回の再移住に際しては、身内はもちろん、あらゆる人たちにいろんな面で力をお借りしていることを改めて感じています。幸い、お会いする人すべてが、いい人ばかりでありがたい限りです。
街暮らしは、人付き合いが難しい、とか人付き合いがないとか薄いとか言われます。でも街の中は街の中でそれなりに人付き合いがある、ということを意識してみると結構、これはこれでいい関係という気もします。
どこにいても私は、一人では生きていけない、みんなに生かされていると再認識しました。

ともあれ、住居の確定はあくまで新たな生活の第一歩であって、これから種々の生活再構築が始まり、そして最大の難関の仕事探しが終わらないと、安穏とはしていられないのです。今は、その仕事探し本番を前に、あとあと面倒なことになりそうなことを先に終わらせておく、ということに集中しています。そんなに急がなくてもと周りに思われたりもするのですが、私にとってはまだまだ先は長いと感じています。

こうして自分のことで精いっぱいになっている今この時でも、世間では大変気になるニュース、出来事が起こっています。原発などの身近なそして国内のことばかりでなく、海外でも遠いヨーロッパ、ご近所のアジア、その一つ一つの困難の中にどれだけの人が苦しみ困っているのかと、至らない思いを巡らせていると心が痛みます。

自分には有効な手立てを打てるだけのことはできないけれど、福島にいるうちにその痛み、苦しみ、無念を頭にたたきこみたいと思っています。10月30日福島市での反原発集会に参加してきました。
CATEGORY : 近況

プロフィール

nekomimi

Author:nekomimi
2001年夏に東京の会社を辞め、農業を中心とする生活をするため福島県会津地方へ移住。
連れ合いと3人の息子、犬のもも、ネコのリンと賑やかな田舎暮らしをしています。

URL ねこのめ ねこのみみ



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