This Archive : 2011年10月

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2011.10.25 *Tue

422(2011.10.25)

近所でも大方、稲刈りが終わり、今はソバの収穫の真っ最中です。いつもだと、新そばに胸躍らせる時期なのですが、引っ越しの段取りに思いをめぐらせてばかりいたので、忘れてしまっていました。私たちの大切な結婚記念日もうっかり見過ごしてしまうところでした。偶然、長男が「かーか(お母さん)たちのケッコンキネンビっていつなの」と思いがけない質問をしてくれたおかげで、気づきましたが。

引越しに向けて荷物を整理している最中、そこでちょっとした難題が立ちはだかっております。それは今が旬のカメムシです。暖かい日中は窓のあたりを無数のカメムシが日向ぼっこをしています。夜は夜で明かりの周りをそれはそれは楽しそうに飛び回ったり、散歩したりしています。洗濯ものやちょっとカゴに仕舞っていただけの服に、張り付いていたりもしています。そうしたさまを目にするのも、相当不快なのですが、まあそうやって活発に動き回っているのは実はまだかわいいものなのです。

先日、造り付けの棚の奥にしまっておいたダンボールを整理しようと取り出したら、その裏に無数のカメムシがダンボールの裏側にはりついていました。これは実際に見たことがある人にしかわからないかもしれませんが、かなり衝撃的な瞬間なのです。多少は慣れている私でも思わずムムム、とうなってしまいました。もちろん棚の中にもそれまで静かにしていた連中がクモの子を散らすように逃げ回っています。
手に持っていたダンボールからはつぎつぎ部屋の中にカメムシが落下していくので、とにかくこれをなんとかせねばと、近くの窓から外に運び出しました。まだ早朝で家族が寝ていたので、掃除機で彼らを吸い取るのは今は堪忍してやりましたが、すぐにこの棚を閉め切って後日掃討作戦を展開する予定です。

さて、運び出したダンボールですが、運悪くフタはあいているし、中には封筒だの紙袋だのがたくさん入っており、カメさんたちの格好の隠れ家になっていました。
夜明けの薄暗いなかでちょっと中をみただけでもゲリラのようにかなりの数が潜んでいることがわかります。手間がかかりそうなので、椅子代わりのコンテナを庭にもってきてじっくり腰を据えて彼らの排除をはじめました。

領収書や手紙が入っている封筒を一つ一つ覗き込んで、潜んでいるヤツを放り出します。だいたい1つの封筒に平均3匹は付いてます。悪いことにファイルの冊子がダンボールに入っておりそのページをめくっていくとご丁寧に1ページに1つはくっついていました。くまなくはじき出すのに30分はかかりましたね。まあ幸い、中でつぶれたりしたヤツはいませんでしたし、どうやらこのダンボールだけが相当な被害があっただけで、そのほかは蓋がきっちり閉っていたので無事でした。
引越しで彼らまで連れていくわけにはいかないので、荷造りには細心の注意が必要です。ダンボールにしまったらすぐに蓋をして隙間にもガムテープを貼らないとそこから入ってきてしまいます。もちろん中身の荷物だってひとつひとつチェックしてから詰めなければなりません。どっかにカメムシ検出器売ってないかなあ。
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CATEGORY : 近況

2011.10.18 *Tue

421(2011.10.18)

気が付いたら山の葉っぱは、だいぶ秋の色彩に変わってきていました。ときおりビューと吹く、強い北西の風に秋まっただ中を感じます。そしてこの北西の風が吹くたびに、この春のあの忌まわしい出来事を思い出してしまいます。

そろそろきちんと再移住先の住居を決めるために、何度か神戸へ足を運びました。先週は単身で2・3日いってきました。夜行バスで大阪に着くと、宝塚線に乗車。土曜の朝ということもあって、車内は空いておりあわてなくても座席は十分ありました。睡眠不足気味の頭で向かい側の座席の人たちを一瞥すると、無心で携帯電話をいじくっている人が何人もいます。

ご存じのとおり、私はケータイ、嫌いです。まあいろいろ理由はあるのですが昔はケータイを使う人のマナーの悪さでした。傍若無人にあたりかまわず大声でしゃべっている輩をみると、ああいうやつの仲間にはなりたくないと思ったものでした。
今はその点はだいぶ改善されたようで、今いる目の前の人たちはケータイでしゃべくっているということもありません。でも、他のイヤな点は、ケータイのもう一つの機能であるメール・WEBを扱っている時のその人の姿です。街中では普通の光景になっていますから、それほどおかしいと思う人もいないのかもしれませんが、私はケータイをいじくっている人の、あの猫背になった姿勢や顔の表情、なかでも目のなんともいえない虚ろな物悲しい感じがたまらなくイヤです。
中にはかっこよく使っている人もいるのですが、若い人も年寄りも、男も女も、その点についてはほとんどみんなおんなじようなブサイクな姿で必死にあの小さい画面を見つめながら黙々と親指を動かしているのです。私もこれからまた町暮らしをするのですから、必要に迫られて残念ながらケータイを持たねばならないかもしれませんが、アレはイヤだなと今からその点はかなり気持ちが暗いです。

さて、今、向かい側の席に座っている人は、数えてみると・・、この車両には16人いました。その中でケータイをいじっているのは・・、6人。本を読んでいる人が2人。寝ている人が1人。あ、また一人ケータイ出してきた。これで7人、とみていると(こういう実況をしているヒトも気持ち悪いね)、まあおおよそ3人に1人はこうしてケータイをいじっているようです。この傾向は快速列車に乗り換えても、他の路線でもだいたい同じだということが判りました。
今、目の前に座っているユースケサンタマリア似のあんちゃんは、スーツ姿で目の前20センチのところにケータイを構え、気持ちの悪い寄り目でさっきからずっと親指を動かし続けています。その隣の30代くらいの太った女性は、これまた眠そうな悲しい目でやや下向きにケータイを構え画面を見つめています。こんな朝早くから大袋に大量に詰められたマクドナルドのテークアウトを左手で押さえているのですが、その袋の液体モレを時折気にしながらなおも時折親指で操作しています。結局この二人は快速に乗り換えるまでの20分間、ずっとこの姿でした。
もっとも客観的に見れば、深夜バスに揺られ、無精ひげで寝グセ頭の田舎のおっちゃんの、私の方がずっと格好悪かったと思いますが。

2日ほど滞在して再び大阪発の深夜バスに乗るために同じ路線にのりました。客の数は来た時とだいたい同じくらい。例によってケータイ比率をさっと計算するとやはり3人に1人。目の前のカップルは二人でスマートホンをいじりながらなにやらいちゃいちゃしています。
車両の奥の方に目をやると、小太りの50代とおぼしきスキンヘッドの白人男性がなにやら手を動かしています。トランプカードを鮮やかにシャッフルしたり、扇形に広げたりと見事なカード捌きを誰に見せるとなく、ずっとやっているのです。ケータイをいじっている人をみているよりずっとおもしろいので、ちらちら見ていたのですが、他の人はケータイに夢中なのか無関心なのか、あるいは無視しているのかわかりませんが、彼を見る人はいません。スキンヘッドの目の前に座っている小さい子供を連れた家族だけが、それを面白そうに見ていました。やがてカードの山の一番上をめくってクラブの3であるのを見せてから、また元にもどして手をかざすと、またそのカードをひっくり返しました。ダイヤのクイーン。スキンヘッドは子供たちにマジックを披露していました。子供たちは大喜びで、彼はなおもマジックを続けています。
やがてちらちら見ている私に気づいたからなのか、やおら席を立地ち上がり私の目の前のカップルの傍らに立って、今度はコインを取り出してまた手品を始めました。右の手のひらのコインがなくなって、どこにいったのかと思ったら左というくらいのものなのですが、これまた誰に見せるとなくコインマジックをもくもくとやっています。ときおり、いちゃいちゃカップルに見せつけるように手元を動かしているのですが、ケータイとおしゃべりに夢中で全く気づかない様子。

私の偏見ですが、大阪という土地柄を考えると、こういうことには人々はもっと敏感に反応して面白がると思っていたのですが、誰一人として関心を寄せないのが却って気持ち悪い感じもしました。いつの間にか、世の中に目を向けなくなってしまっていたのでしょうか。そんな世間を変えようと、あのスキンヘッドはもくもくと1人マジックをあるいはしていたのかもしれません。

目的の大阪駅のホームに列車が滑り込むと、どうやら彼もここで降りるようでドアの前に立ちました。私も彼に続いて扉が開くのを待ちました。彼は目の前で両の手のひらをドアに向け、鮮やかな手つきで扉にマジックをかけています。やがてプシューと音がして見事にその扉は開きました。スキンヘッドは、まもなく梅田の雑踏にまぎれて見えなくなりました。

私は、少しだけ、この土地に住むのが楽しみになっていました。
CATEGORY : 近況

2011.10.14 *Fri

420(2011.10.14)

稲刈りシーズンはほぼ終わり、そろそろソバの刈り取りが始まりました。これが終わると、だいたい今年の会津の農業カレンダーは年越しになります。私も米の等級検査のアルバイトが始まり、少しですが忙しくなってきました。

昨日、福島県から「県民健康管理調査 基本調査 問診票」なる書類が送られてきました。放射線の県民への健康の影響を調べるためのものです。すでに報道などでこのようなことを実施することは聞いていましたが、原発事故から7か月もかかってようやく会津の住民に送られてきた、というわけです。
内容は3月11日から26日までの各個人の行動を時間単位で記録してもらいたい、というものです。また同時期に家庭菜園の野菜や飼っている牛の乳を飲んだか、水は何を飲んだか、安定ヨウ素剤を服用したか、などという質問もあります。
そんな昔の話、覚えているわけないとか、結局福島県民をモルモットとして研究対象にしようとしているとか、だいぶ批判もあるようです。良い方に考えれば、県のいうように不安の解消であるとか、将来万が一健康被害が出た場合の証拠書類にもなるとか、そうした面もあるでしょう。
説明文には回答は自由意志によるものであり、回答しなくても何ら不利益を被ることはない、ことが記されています。

さて、では我が家はどうするか。一応、東電への賠償請求用に当時の行動記録なども残しておいたので、おおよそのことは書くことができます。でもなんだか、これを書くのに抵抗感があるのはなぜなのでしょうか。
これだけの質問をする前に、国のいうことばかり聞いてないで、県独自の判断で避難範囲を広げておくとか、ヨウ素剤を配るとか県としてもっとやるべきこと、できたことがあったんじゃないの、という気がするのです。そもそもこのような事故が起こったときに、やるべきポイントをなんで普段からシミュレーションしてこなかったのか、という思いもあります。東電が、国がと責任を押し付けるばかりでなく、県としての判断が見えてこないのがとても歯がゆいです。補助金をもらい続けていたにもかかわらず、経済効果といういい面ばかりで、事故対応という負の面についてほとんど使ってこなかったのではないかと思うと、今さらながら残念です。

この問診票、2週間程度で返答せよとのこと。今は引っ越しのことで頭がいっぱいなのに、また余計な課題を与えられてしまいました。
CATEGORY : 近況

2011.10.03 *Mon

419(2011.10.3)

一雨ごとに寒さが厳しくなってきました。もう、毛布だけではねむれません。冬布団で寝てます。でも、このあったかい布団で雨の音を聞きながら寝坊するのがたまらないのです。
そろそろカメムシも出てくることになるでしょう。

町を車で走っていると、やたら「がんばろう福島 がんばろう東北」ののぼり旗が目につきます。同じデザインのものが多いので、どこかで作って配っているのでしょう。商工会かあるいは県などお役所の作ったもののようです。商工会にしろ、県にしろ、このようなのぼりを作るには、税金が「被災地復興支援」という名のもとに使われているのではないかと思うと、はたしてこのようなものが復興に必要なのかと私などは首をひねってしまいます。
町を走るトラックにも同じような文言が書かれているのがありますが、こちらはどうもトラック会社が独自に作っているようです。自動車会社なども独自に旗を作っています。こうした自費で作られてものはいいと思うのですが。

そんなことを考えたのは、先日行われた保育所の運動会でのことでした。保育所の職員は公務員ということになるのですが、彼女たち(男性職員も一人いらっしゃいますが)が全員「やまと魂」とロゴが染め抜かれたブルーのポロシャツを着ていたのです。このポロシャツは、やまと=山都とかけて町のお土産などとして販売されているものですが、彼女たちが着用しているものはやはりおそらく税金で賄われたものでしょう。

これも被災地復興支援関連の予算で喜多方市が買ってしまったのでしょう。

復興には一種の「気合い」も必要だとは思います。こうしてポロシャツが売れればそれなりに経済効果があることもわかります。

でも、こうした、いってみればどうでもいいようなことに国の財政が苦しいときに使うべきなのでしょうか。喜多方市では放射能の除染はほとんどなされていません。線量が低いので、関心が低いのかもしれませんが、ポロシャツ1枚、のぼり旗1枚買うお金があるのなら、除染の道具や人件費につかうべきなのではないのでしょうか。そうしたひたむきな努力が、無用の「風評被害」とやらを「除染」していくのはないかと思います。


さて、ちょっと話が変わって東電の賠償のこと。予想通り、原発から20キロ、30キロ圏内しか直接の賠償を出さないつもりのようです。農漁商工業についても、いわゆる「風評被害」については面倒みる姿勢は見せていますが、その線引き・費用算定の方法については、かなり厳しく査定するようです。
さらにご存じのように面倒くさい申請書と手引書を作って、申請そのものを断念させようとの魂胆もみえみえです。

いまの私についていえば、原発から100キロ以上離れていますし、今年の農産物の販売は取りやめていますから、今ある枠組みの中では賠償金をもらうことはおそらくできないでしょう。賠償金が欲しいから申請する、あるいはどうせ大してもらえないから申請しない、といろいろな考えがでるでしょうが、わたしとしては例え1円も支払われなくても福島県民はもちろん、茨城・宮城など被害を受けたと感じた人は全員、損害賠償を請求するべきだと思っています。
今、国が想定している損害賠償額は4.5兆円だそうです。この程度を損害だと認定するのは、私には甚だ不満です。今ある賠償の枠組みは、私も含めて原発の害を被ったもののすべての損害を含めていません。私でいえば、今回の避難費用や引っ越し費用、もちろん農業を廃業せざるを得なくなった損害だってあるわけです。もちろん、相当因果関係が認められなければ、法律的には賠償されないことはわかっています。また別にお金が欲しいわけでもありません。

東電や国に、今回の全損害が「たった」4兆円、5兆円だと思われるのが悔しいのです。実際はお金で買えられない価値(美しい自然が汚された、など)だってあるわけで、お金ですべて換算できないのですが、そこは無理にでもお金に置き換えて、総損害額というのを彼らに見せつけてやるべきなのではないかと私は思っています。
そして改めて原発の罪深さを、彼らに思い知らせてやりたいと思うのです。

そうはいっても、みんな賠償請求などしないでしょうが、私はとりあえずそれに向かって準備をしています。先日会津若松の街を走っていたら、賠償請求の事務所を見つけたので、今度いってみようと思います。

CATEGORY : 近況

プロフィール

nekomimi

Author:nekomimi
2001年夏に東京の会社を辞め、農業を中心とする生活をするため福島県会津地方へ移住。
連れ合いと3人の息子、犬のもも、ネコのリンと賑やかな田舎暮らしをしています。

URL ねこのめ ねこのみみ



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