This Archive : 2010年11月

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2010.11.17 *Wed

370(2010.11.17)

初霜が降り、雪もちらつき、いよいよ冬本番を迎えました。でもこの時期にしてはまだ暖かいかなあ、という感じがします。

冬仕事と畑の仕事が錯綜して、バタバタと忙しくしています。出勤前に畑の仕事を、と思っても5時半過ぎてもまだ暗く、1時間も作業できないので、ほとんどなにもできません。家の雪囲いもしなければいけないし(気づいたら、近所はみな雪囲いできていて、うちだけ取り残されておりました)、まだ雪が降られては困ります。

野菜便もおかげさまで、ようやく年内終了を迎えました。今年は白菜をはじめ、冬野菜が不調だったのでいつもより少し早めに切り上げましたが、また来年ご利用いただけるとありがたいです。今年の畑は春の寒さ、夏の暑さといつもながらの異常ぶりでしたが、それにしては収穫物には影響が少なかったように思います。多少は作物管理がみについてきたということなのかもしれません。

来年は水田が、借地契約の関係で減る予定です。新たに借りることも可能ですが、このところ出来が悪く、少し面積を抑えてきっちり管理して量が採れるようにしてみたいと思っています。もう来年の話になってしまいますが、来年は少数精鋭ならぬ小面積精鋭でいってみたいです。

最近、TPP(環太平洋経済連携協定、っていうんでしたっけ)に加入したら日本の農業はどうなるの、ということをよく聞かれます。私にもよくわからないのですが、結局米国・豪州といった農業国から関税ナシで農産物が自由に入ってきたらそれこそ日本の農業などひとたまりもない、という印象を受けます。国内農業保護の政策いかんということもあるでしょうが、私の感覚では、かなりの大規模農家と自給的な小規模農家に2極化するのではないかと思っています。
中途半端な中・大規模農家は採算面で撤退を余儀なくされ、日本国内としてはかなりの大規模(といっても世界とくらべればまだ小さいかもしれませんが)の農家あるいは集落営農が生き残っていくことになるでしょう。おそらく国の政策もそうなっていくでしょう。一方で、採算はあまり意識しない自給的な農家、あるいは高付加価値型農業(有機など)が細々と頑張る、といった構図ではないかと思います。

さて、こうなった場合、一番困るのはだれでしょう。農家? 日本の農家は言わずとしれた高齢化・後継者不足で、実はいつでも廃業したいと思っているところが多いのではないかと思います。そういった半分あきらめ気味の農家はTPPという外圧を言い訳に「喜んで」やめてしまうのではないでしょうか。日本の大多数をしめる中・小規模農家が農業をやめると困るのは、農協や農機具関連の業界でしょう(今、反対行動を起こしているのをテレビでみると、だいたい農協主体で、「農家」が困った困ったといっているところをあまりみないような気がします)。特に農協は、組合のやり方に盲目的に従ってきた貴重な組合員を大量に失うことになるので痛手は大きいはずです。

そして最後に困るのはだれかというと、実は日本の消費者なのではないかと思うのです。確かに一見安い農産物が入ってくるので、家計には大助かりということになるでしょう。でも、かつてのBSEや残留農薬など、輸入農産物についての問題が発生したときのことを忘れてはなりません(これは脅しではなく、いつも何か起こると大騒ぎになり、その大騒ぎも時が過ぎればいつの間にか忘れてしまう、ということを思い出してほしいのです)。今の食糧自給率40%というのも決して威張れた数字ではないのですが、それでもそれだけの国内供給力があったればこそ、そうした事態になってもなんとか消費者は安心なものを手に入れることができたのです。これが、農水省が試算したように、TPP参加によって国内食糧自給率が14%なんてことになると、いざというときにパニックになってしまう恐れがあります。この時点で、やっぱり国内生産に頼りたいといくら望んでも、休んでいる農地を急に復活させることなどできません。
また中山間地域の農家はほとんどやめてしまうでしょうから、少なからず自然環境を守ってきた里山は荒廃してしまい、自然災害が増えることも容易に予想できます。国は中山間地の農業については、環境保護の観点から保護するというでしょうが、経営的な農業生産を伴わなければそのコストは膨大なものになってしまいます。

私はTPPの参加はダメ、といっているのではありません。どのみち日本の農業はこのままでは衰退していくだけでしょうから、TPPはそれを単に加速させていくだけだと思っているからです。問題はそれにともなう懸念をどう補っていくかということを、真剣に考えておくべきだということです。

TPPに参加したら日本の農業はどうなるのでしょうか、と農家ではない方がこのことを心配してくださるのですが、実はそれを問うている非農家が一番困ってしまう、ということにならないように皆が考えていかねばならない問題だと思っています。
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CATEGORY : 近況

プロフィール

nekomimi

Author:nekomimi
2001年夏に東京の会社を辞め、農業を中心とする生活をするため福島県会津地方へ移住。
連れ合いと3人の息子、犬のもも、ネコのリンと賑やかな田舎暮らしをしています。

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