This Archive : 2004年09月

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2004.09.27 *Mon

137(2004.9.27)

近所では稲刈りが最盛期を迎えています。中生の「ひとめぼれ」の刈り取りがだいたい終わり、晩生の「こしひかり」の収穫が始まっています。みな週間天気予報をにらみながら、晴れた日に一斉にわっせわっせとコンバインを動かしています。


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お手伝いすると泥だらけ



うちでは今年の作付けは全てこしひかりなので、ようやく稲刈りを始められる時期になりました。会津の晩秋は天候が安定しないので、稲刈りが遅くなると気がもめます。
野菜(畑)の仕事は、手をかけることはだいたい済んだので、今週からは田んぼ仕事に全力投球です。
ただひとつ、畑仕事で今年少しがんばろうと思っているのは、野菜の種採りです。今は種はほとんど全てお店で買っているのですが、少しずつ自家採種していこうと思っています。野菜の種の値段は買ったことがある人は少ないかもしれませんが、普通の人の感覚でいうと一部を除いてかなり「安い」という印象を持つと思います。農業コストに占める種代も平均すると5%くらいといわれていますので、まあ「安い」といえるかもしれません。もっともうちは栽培効率が悪く10%くらいを占めるので、自家採種をすることでこれを少しでも圧縮するのは意味があります。
しかし自分で種採りをするのはお金の問題だけではありません。ひとつは農薬の問題です。パッケージの説明書きを見れば判りますが、買った種のほとんどは種子消毒がされています。ちょうどマーブルチョコレートのように種の表面に消毒薬がコーティングされています。ですから袋に入っている種の色は種本来のそれではありません。キャベツやブロッコリーなどは本来直径0.5mmほどの茶色く丸い種ですが、購入したものは紫色になっていたりします。トウモロコシも黄色とか茶色のはずが真っ赤に着色されています。
こうして色がついていると種を土にまくときに見やすいので意外と便利ですし、種に付いている農薬が、収穫された野菜にまで残留するとは考え難いでしょう。でも少しでも薬剤の使用を排除するに越したことはありません。いまでは種子消毒されていない種を探す方が大変なほど一般的にもなっていますから、それがいやなら自家採種にならざるを得ません。

もうひとつの理由は、種子は農家が自給すべきだと思うからです。うちもそうですが、ほとんどの農家は買い種なくしては作物をつくることができなくなっています。肥料や農薬は少し手間をかければ自分で作ったり、使わずに済ませることもできますが、種はなくては話になりません。
買い種のほとんどはF1(一代交配)といわれているものです。蒔いた種は栽培さえ間違えなければほとんど間違いなく狙ったとおりの品質の作物がなります。例えばトマトの「桃太郎」という種を買えば、スーパーで売っているものとほとんど同じ色・形・味の美味しい実がなります。トマトを割るとゼリー状のところに白い粒がたくさんありますが、これが種です。これをまた土に蒔いておくとだいたい芽がでます。
それならわざわざ種を買わなくてもスーパーでトマト1個買ってくればよさそうですが、こうしてできたトマトはまた全て桃太郎のような味のものになるとは限りません。これには優性遺伝だとかメンデルの法則だとか高校生物で習ったような理屈が関係しているのですが、要するにほとんど100%の確率である形質の実を成らせるように種苗会社がF1という技術で種を作っているわけです。その形質は美味しいとかたくさん成るとか大きいとか病気になりにくいとか人間の都合のいいようなものです。
優れた種を個人で交配して作ることは非常に難しいので、F1の種作りは事実上企業の独占状態にならざるをえません。
F1に対して固定種と呼ばれる種があります。これは他の品種との交雑がない限り次の子どもも同じ形質になります。昔からその土地で作り続けられてきた在来種がこれに当たります。種類がそれほど多くなく、また手に入りにくいという難点はありますが、長期的には安心して栽培を続けることができるようになります。
最大の問題は手にいれた種を他の品種と交雑しないように離れた場所に植え、実をならせその種をキチンと保管できるか、ということです。危険を分散させるために他の農家に種を分けておく(というか押しつけておく)というのが簡単な方法です。米・小麦・大豆・小豆・トウガラシ・ニンニクは既に自家採種していますが、今年新たに種をもらったものは調理用トマト、インゲン、オクラ、ピーマン、甘トウガラシ、甘ウリです。どれもスーパーでは見たこともないような姿形ですが、食べてみるととても魅力的な風味をもっています。

とりあえずどれも種が採れたので、来年まで発芽させたり腐らせたりしないように気を使わなければなりません。
こういう気苦労をしなくてもいいのが買い種の一番いいところではあります。
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CATEGORY : 近況

2004.09.20 *Mon

136(2004.9.20)

先日久しぶりに満天の星空をみました。3年前こちらに越してきて見える星の多さにあんなに感動していたのに、いまではあまりじっくり夜空を見上げることがなくなりました。
町内でちょっとした火災が発生したので、消防団として現場に向かったのが夜中の4時。その日は晴天で空一杯に星たちがまたたいていました。オリオン座が特に強い光を放っており、夜空はもう冬のそれに変わりつつあるのだなあと実感しました。この日は放射冷却で特に冷え込んでおり、気温は10℃くらいだったと思います。
朝晩はかなり寒いのですが、昼間はまだ30℃近くまで上がり、体調を合わせるのに一苦労です。

3年前といえば、越してきて最初の大仕事が屋根のペンキ塗りでした。来た時借家の屋根のペンキはあちこち大きく剥がれ、サビがだいぶ出ていました。恐る恐る屋根に登り、連れ合いと二人で全ての屋根を赤ペンキで塗ったのはもうだいぶ昔のような気がします。
たしか当時購入したペンキの缶の側面には5年くらいは塗り替え不要と印刷してあったはずなのですが、3度の雪は、その都度素人仕事の塗装を徐々に剥ぎ取り、今や屋根の状態は越してきたときと大差ないものになっていました。最近では塗装屋さんが来てペンキ塗り替えませんか?なんて売り込みがしょっちゅうくるようになって、その都度「自分で塗ります」と追い返すのが面倒なので、ようやく重い腰を上げることにしました。
屋根に登ってよくみると、どうやらヒドイのは陽のよく当たる南側で、それ以外はまだまだ大丈夫そうです。この側は道路に面していて一番目立つばかりでなく、間近で見るとさらに表面はすごいことになっており、塗装屋さんでなくとも、そろそろ・・と言いたくなる状態でした。

こんなに短期間で塗り替えなければならないのは陽当たりもあるでしょうが、下地の処理がいい加減だったのかもしれません。剥がれかけたペンキを全て削り取り、サビを落とし表面をある程度ならしてやったほうがいいに決まってます。前回は1日で全ての屋根の下地処理をしてしまうほどいい加減だったので、今回はサンダーというちょっとした機械で削ることにしました。
南側だけだし機械でやるから半日もあれば、と思っていたのは大間違いでちょっとキレイにしようとしたら3日もかかってしまいました。仕上げにホースの水で屋根を洗い流し、いよいよペンキ塗り。半日ほどで3年前の感動が蘇りました。この努力が報われるかどうかは3年後に。


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収穫の秋
CATEGORY : 近況

2004.09.13 *Mon

135(2004.9.13)

会津はここ数日秋晴れが続き、ちょっとした残暑となっています。田んぼの上では無数の赤とんぼが稲刈りは今か今かと待ちわびる様に飛び回っています。いよいよ稲刈りの季節です。

台風18号は16号の跡を辿るように日本海を通過し、やはり雨は大したことはなかったのですが、稲は強い風のせいでまたダメ押しのようにだいぶ倒れてしまいました。上手な田んぼはどんな大風でも一本も倒れずにいるので、台風のせいにばかりできないのですが。
うちでも田んぼによっては全くなんともないところもありますから、土の状態にもよるのかもしれません。ひどいところは7割くらい倒伏していて、今年の作付け面積のうちの1割、広さで3a、株数でいうと3000株ほどが倒れた計算になります。
だいぶ穂が重くなってどうにも自分の力だけではおき上がれそうもありません。穂先はぬかるんだ泥の中に今にもつかりそうな状態になっています。このまま放っておくと穂発芽といって稲穂の状態で芽が出てきてしまって売り物にならないどころか自家用米にもなりません。
そうはいってもひとつひとつ抱き起こして4株を束にして稲穂のところでワラで縛っていくのは途方もない作業です。そうやって呆然としているところに突然2人のお客さまが。。しかもだいぶヤル気のようなのです。
私の方もみんなでやれば恐くない、という感じにもなり、朝から稲立て作業を始めました。私自身もはじめての作業でしたが、やってみると意外と順調にコトは進み、1日で一番ヒドイ田んぼの8割がたは立て終わってしまいました。このままでいけば、ひとりでも合間をみてやっても1週間くらいでいけそうです。

うちの稲刈りは9月末くらいからとなりそうです。稲立てはもちろん、稲刈りお手伝いお待ちしています。


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読書の秋


CATEGORY : 近況

2004.09.06 *Mon

134(2004.9.6)

今年は台風の当たり年らしいですね。次々上陸して同じようなルートを通って日本海側を通っていきます。会津は台風被害が少ないところで、先日の16号も少し雨が降ったくらいで通過していきました。でも風は通過前後に強くなり、心配していたように頭の重くなった稲穂がだいぶ倒されました。

この間近くを流れる川の源流部に足を踏み入れる機会がありました。この川は町の簡易水道の水源にもなっています。
私の住む集落にはほんの10年ほど前まで水道というものがなく、沢の水を引いてきてお風呂などはもちろん飲み水としても使ってきたそうです。我が借家の風呂や台所、トイレには現在使っている水道とは別に、ひねっても水の出ない蛇口がもう一つづつついており、その名残をみることができます。
ずいぶん遅れた地域だという感じですが、裏を返せばそのくらいこのあたりの水はきれいだ、ということでもあります。近くを流れる沢のほとんどは今でも飲用に十分耐えられるものです。
うちの田んぼの用水と使用している沢の水も、そのまま飲めるものを引いてきているので、よく考えてみるとずいぶん贅沢な使い方をしているものです。作物は肥料で成長するものと考えられがちですが、実は与えられる肥料などは驚くほど僅かな量でしかなく、もっとも必要なのは水と空気です。野菜のほとんどは水でできていることを考えれば何も不思議なことではありません。
米も栽培に必要な水の量は10aあたり2000トンとも言われ、水がなにより重要な要素となっています。
こんなきれいで旨い水、そして空気で育てられているのだから、耕作者のウデの問題はあるけれど米や野菜は絶対旨くなるはず、と私は信じて疑いません。
都市近郊の農地や菜園を見るにつけ、こんな汚れた空気と水でいいものができるわけがない、とそこの農家や住民には申し訳ないけれど、そう思いながらつい眺めてしまいます。

話しはだいぶ逸れましたが、川の源流部の探索に戻ると、その川も宅地に入る前まではとても美しい水です。簡易水道の取水口もだいぶ上流にあって、それほど手をかけずに水道水として各戸に配られているようです。
今回はさらにその上流部に足を踏み入れたのですが、その流域はブナやナラといった落葉樹の森に守られていました。川にはイワナが住み、人の手が入らぬ自然が残っていました。
探索は、岩場をよじ登るような個所がいくつかありだいぶ骨がおれましたが、いつもお世話になっている我が飲み水は今日も健全であるなあ、と確認できたのが収穫でした。
CATEGORY : 近況

プロフィール

nekomimi

Author:nekomimi
2001年夏に東京の会社を辞め、農業を中心とする生活をするため福島県会津地方へ移住。
連れ合いと3人の息子、犬のもも、ネコのリンと賑やかな田舎暮らしをしています。

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