This Archive : 2003年07月

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2003.07.28 *Mon

90(2003.7.28)

もうすぐ8月になるというのに、まだ東北では梅雨が明けません。ここでは8月のお盆が過ぎると涼しくなりますから、今年は夏らしい夏というのがないのかも知れません。去年は秋がありませんでした。70歳、80歳のお年寄りが「こんなの生まれて初めてだ」というような気象がここのところ多くなっています。テレビ・新聞では早くも冷夏の影響などが報じられています。宮城県では稲の成育が8日遅れとのことです。これだけ聞くと、なんだたった8日か、1週間くらい収穫が遅れるだけだな、と思う人が多いかもしれません。ところが米作りのベテランに聞くと1週間・10日の遅れは相当収量が減る可能性がある、というのです。この人いわく、毎年の米の田植えから稲刈りの日はだいたい同じであるもので、1日でも2日でも遅れると稲は順調に育っていない、だから収量も減る、ということになるのだそうです。田植えから稲刈りまで4ヶ月以上あるのにたった1日2日がそんなにシビアなものなのかと感心してしまいました。
うちの場合、1日2日の遅れは当たり前、冷夏だろうがなんだろうが、それが気象のせいなのか、技術の問題なのか判断もつきません。まあ、とりあえず野菜でも米でもうまくできなかったら、「冷夏だから」と言い訳はできるな、という程度の問題です(冗談ですが)。

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近所のネコとケンカして結膜炎になりました。
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CATEGORY : 近況

2003.07.21 *Mon

89(2003.7.21)

相変わらず気温が低い日が続いています。今の時期によく出てくるホタルも今年はあまり見られないようです。この低温は福島だけではないようで、これからの農作物への影響が心配されます。

「地産地消」と言う言葉が近年使われはじめました。地元で採れた農畜産物を地元で消費する、ということです。去年、食の安全を揺るがすさまざまな事件が明るみに出たこともあり、作った人の顔の見える食べ物を消費しようという動きの中で、この考え方がにわかに注目されるようになったのだと思います。ちょっと意味合いが違いますが、身土不二(しんどふじ)という言葉があります。(身)体と土は不可分だ、ということですね。これはもともと仏教用語だそうで、自分の住んでいる土地の周辺で採れたものを摂るべきだ、という考えです。なぜならその地で生きていく者にとって、その地から採れたものこそが理に叶った食べ物だから、ということです。
同じ品種の米でも会津でできたものと、北海道や海外で採れたものでは例えばミネラルバランスが違うでしょう。会津で生きていく人が必要なミネラルは、その地の土壌に全て揃っている、例えばそういうことかもしれません。
地産地消にしても身土不二にしても表面的な意味合いは、土地でできたものを食べようということで、科学的にどうかは私には判りませんが、なんとなく「理に叶っている」というような気はします。そういう意味ではうちで売っている野菜なども関東などの都会の人ではなく、本当は会津周辺の人に食べてもらうのがスジ、ということになるのですが、今はまあそこのところはあまり深く考えないことにしましょう。
福島県では最近突然この地産地消運動を始め、県内各自治体でもそれを受けてさまざまな取り組みを始めています。ここ山都町でも学校給食に地元の農産物を取り入れよう、ということになってきました。こんなにたくさん農産物を作っているくせに今まで学校給食に使われてこなかった、というのは正直驚きでもあったのですが、とにかくそういう動きになってきたことは経緯はともあれ評価できることです。
町では地元に呼びかけて、参加農家を募りました。そこに集まったのは6人。私も「一応」応募しています。今まで給食の食材は業者を通じて安く買っていたため、それと同じくらいの価格でしか買ってもらえない、だからほとんど儲けなし(場合によっては赤字)ですが、考え方に賛同して参加することにしました。2学期から、少しですが出荷することで地元に貢献できたら、と思っています。

今週は我が借家に突然お客さんがきました。聞けばこのホームページを見てうちのリンに会いたくなった、というだけで遠路はるばる来てしまったというのです。世の中いろんな人がいてなんとも楽しいものです。


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また来てね

CATEGORY : 近況

2003.07.14 *Mon

88(2003.7.14)

それにしても最近よく雨が降ります。気温も低温警報がでるほど朝は涼しいというか寒いです。朝飯前の畑仕事をするのに5時くらいにはいつも起きるのですが、寒い朝に屋根の雨音を聞くと毛布から抜け出すのが億劫になります。

030714momo去年の今ごろの我が家の難問は、ネズミでした。夜中どたばたどたばた屋根裏を何匹かのネズミが運動会を繰り広げ、収穫してきたナスを食われ、フンをあちこち撒き散らして朝の寝起きは最悪でした。オマケに寝室にまで入り込んで柱を齧り、ベットの下を走り回ったり、そして寝ていて気付かなかったかもしれないけど恐らく私たちのフトンの上を横断していたハズです。
実害はそれほどではなくても、いつもネズミに食べ物や家屋を齧られることを心配し(電線を齧られて火事でも出されたら大事)、ネズミがいるというだけで不潔な感じがしてノイローゼになりそうでした。そこで雇ったのがリン。家に来たのは去年の9月でしたが、それ以来ネズミの姿はもちろん足音を聞くことすらなくなりました。

今年の7月、久しぶりにネズミの声と足音が天井裏からきこえました。どうやら我が家にくるネズミの季節は夏のようです。それまで呑気に居間で寝ていたリンがスバヤク反応して、天井裏までは家の中からはさすがに行けないけれど柱を登ってとにかく天井近くに行きたがります(このあたりはさすがネコ)。ネズミも警戒しているようで、ちょっとおとなしくなったので、その後は気にも留めていませんでした。
そんなある日、リンが何かをくわえてひとりで遊んでいます。ハムスターのぬいぐるみかと思ったら、本物のネズミでした。どうやら家の中にまで侵入してきた敵を捕獲したようです。ぽんぽんネズミを放り投げ(もちろんネズミは死んでます)、捕獲の練習を何度もしていました(近くで眺めているとこっちにもネズミが飛んでくるので、すぐに表に出した)。
つい最近もさらにもう一匹、捕まえてきました。何かひとりで騒がしくじゃれてるなあ、と思ったらまたハンティングの練習でした。先週からこのホームページのトップページのリンの写真。実はその時の模様なのです。前足のところに何か転がってるでしょ。

おかげで我が家は安心安心。


030714ring

CATEGORY : 近況

2003.07.07 *Mon

87(2003.7.7)

梅雨の晴れ間に仕事をしていると、ジージーとセミの声のような音が聞こえます。あれ、もうそんな時期かな、と思いながらトマトの芽欠き作業をしていると茎の根元近くにヌケガラがしがみついていました。やっぱり聞こえていたのはセミの鳴き声でした。夏の到来にもかかわらず当地はここのところ朝晩かなり涼しくて、Tシャツ短パンではいられないほど寒く、夏野菜の生育がちょっと心配になります。

ここのところテレビや新聞で、農作物の盗難のニュースが多くなっています。中にはこうした報道をみてマネしたりイタズラでやってしまうこともあるのかもしれません。今回の一連の報道の最初は山形の高級サクランボ佐藤錦だったと思いますが、
その後も各地でメロンなど収穫直前のものがかなり盗まれているそうです。
都市部でも以前からピッキングだのサムターン回しだのと空き巣狙いが多発していたり、ちょっとしたことで暴力を振るったり凶悪な犯罪があったり、いやなニュースが多くなってきたような気がします。日本もいつのまにか安全安心な生活がし難くなってきました。
農作物の盗難に話しを戻すと、実はこれは農家にとってはだいぶ前から頭の痛い問題となっていました。といっても盗むのは人ではなく、動物ですが。野生のサルが柿を食ってしまったり、イノシシがイモを掘ったり、ハトにマメを突つかれたり、という話しはだいぶ前から問題になっています。当地でもトウモロコシやスイカ、メロンをタヌキや野生化したハクビシン(そういえばあれだけ騒いだSARSって一体どうなったんだろう)が食い荒らしてしまうことがしばしばで、うちの周りではほとんど栽培する人が
いなくなってしまったほどです。
収穫直前の作物をひと晩で台無しにされるのは金銭的なダメージはもとより精神的にも怒りを通り越してなんともやり切れない思いにさせられます。
これら野生動物の仕業の原因は、山を削って道路や建物を作る乱開発や、雑木を切って杉や檜ばかりを植林したことで山に食べ物や住むところがなくなり、これら動物が里に下りてきてしまうからだ、ということはよく知られています。人間の側にも幾ばくかの問題があるわけで、そうであればある程度の被害は仕方がないことと割り切ることもできなくはありません。

一方、冒頭のサクランボやメロンの盗難は、犯人がほかならぬ人間である点が農家にとっては更に怒りが収まらぬところです。でもこれもごく一部のサクランボやメロンといった高級品ばかりが狙われるということであれば、それはある意味で農産物のブランド化や産地化が招いた局地的な災厄と片付けることもできるでしょうし、犯人が捕まれば動物と違って金銭的に弁償もしてもらえるでしょうから、まだいいともいえます。
ところが、サクランボやメロンに加えて熊本で500本ほどのニガウリが盗られたり、どこだか忘れましたがグリーンアスパラガスまで持って行かれた、という話しを聞くとこれはちょっと深刻です。農産物としては多少高価なものかもしれませんが、かといって売ってものすごく儲かるというものでない作物さえも盗難に遭うということは、今後は他の一般的な農産物も容易に狙われてしまいかねない、ということになります。
ちょっと話しは逸れますが、農家をやっていれば将来の来るべき食料難でも安心だ、あんた(私のこと)は先見の明がある、なんて人からいわれることがあります。確かにそういうこともあるかな、と思わなくもありません。
でも、実際に食料難が来たらどうでしょう。話しは今回のサクランボ、ニガウリどころではなく、無防備な畑からはダイコンでもジャガイモでもハクサイでも、果てはうちの見てくれの悪い野菜たちまでもが山菜採りのようにどんどん持っていかれてしまうであろうことを、こうしたニュースから想像するのはそれほど難しくありません。
農家はそれまでサル用に設置していた電気柵や高い柵をあらゆる畑に設置し、そこに流す電気の電圧を上げることになります。辺りは絶えず自警団や警備員が監視することになり、「物々しい田園風景」という、おかしな日本語も当たり前のように使われることになるかもしれません。野菜はカギがかけられる屋内で工場のように水耕栽培されたものが当たり前に食べられるようになるでしょう。
結局、柵や工場をつくるカネのない農家は来るべき食料難からも逃れられない可能性も高いわけで、そうだとすると私もこんなところで野菜なんて作ってないで、今から警備会社にでも就職した方がいいかななんて、ようやく大きな青い実をつけはじめたトマトの芽欠きをしながら思うのでした。
CATEGORY : 近況

プロフィール

nekomimi

Author:nekomimi
2001年夏に東京の会社を辞め、農業を中心とする生活をするため福島県会津地方へ移住。
連れ合いと3人の息子、犬のもも、ネコのリンと賑やかな田舎暮らしをしています。

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