This Archive : 2003年03月

--.--.-- *--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2003.03.31 *Mon

75(2003.3.31)

本当に暖かくなってきました。晴れれば汗ばむほどのポカポカ陽気、曇り空でもハウスの中は蒸し暑く、雨には冷たさが感じられません。ハエや毛虫などもそこここで見かけるようになり、畑の土を掘り起こすと冬眠明けで寝ぼけまなこのカエルがのそのそ這い出し、田んぼの雑草も青みを増してきました。

030331momo 030331ring
頭が春の人たち

畑仕事はハウス内だけでなく、露地の畑の仕事も始まりました。加えて稲の苗作りの準備もしました。田んぼは去年と同じ6a(600平米)ですが、今年は苗から自分で育てることにします(去年は苗を作ってもらった)。去年この田んぼからとれたお米は約5俵(300kg)。これに要した種籾は2kgですから、実に150倍に増えたことになります。
今年は去年採れたこのお米(品種はマナムスメ)を種籾とします。これとは別にコシヒカリの種籾も2kg取り寄せ、どちらか出来のよい方を植えるつもりです。
苗を育てるにはこの種籾を土に蒔けばいいのですが、いくつか前処理をしてやります。
まずは籾の選別。買ってきた種籾であってもその中にはいろんなものが混じっています。自家採種であればなおさらです。中身の充実したもの、反対にスカスカのもの。できればいい種を蒔きたいのでこれを選り分けてやります。やはり中身が詰まったものがいいので、比重が重いものを選びます。
よく使われる方法は塩水選と呼ばれるものです。濃い塩水を作ってこの中に籾を入れてやると軽いものは浮きますからこれを取り除くのです。塩の代りに泥を使う方法もあります泥水選)。塩の方が扱い易いし、手も汚れないのでこちらが圧倒的に多いです。でも最後に大量の濃い塩水を捨てなければならないので、下水の設備が充分でないこの地域では流すのに気が引けるという欠点もあります。
その点では泥の方が優れています。塩が高価だった昔は恐らく泥を使った方法が主流だったのではないでしょうか。選別が終わると次は消毒です。種には様々な病原菌(といっても人に害があるものではない)がとりついていて、生育に支障がでることがあるそうです。
これにもいくつか方法があり、ご想像の通り今の主流は農薬をかける方法です。種籾を注文するときに消毒済みか未消毒かを聞かれますが、消毒済みのものは農薬がすでにかけられています。
農薬を使わない場合は温湯消毒という方法で消毒を行うことができます。60℃のお湯に5分ほど漬けるのです。牛乳も低温で殺菌しますよね。これと同じことです。60℃のお湯なんてヤカンですぐに沸かせるし簡単そうですが、5分間60℃をきっちりキープするにはそれなりに道具が必要となります。しくらい大きな鍋を使ったくらいではたった2kgの籾でも入れた途端、水温はどんどん下がってしまいます。それなら80℃くらいのお湯を用意してこれに漬ければいいじゃない、と思うかも知れませんが、それでは籾が高温で死んでしまいます。
60℃以上に上がらぬようこれをキープするにはかなりの大きさの鍋が要ります。そんな鍋がない場合はお風呂で代用します。普通お風呂の温度はせいぜい40℃なので60℃まで沸かすとフロ釜が壊れるのではないのかと思うくらい唸りをあげるのがちょっと恐いのですが仕方がありません。
さて、こうして選別・消毒を終えると次は発芽を促すために水に浸します。通常発芽まで積算温度で100℃必要と言われています。平均水温10℃なら10日です(もちろん100℃なら1日なんてバカなことは考えてはいけません)。種蒔きの時期は4月20日頃。これから逆算して水浸開始を計算するわけですが、一般的に低い温度で長く浸した方が生育がよいとされています。
ここまで来たら次は種蒔きまで待つばかりです。続きはその時にでも。
スポンサーサイト
CATEGORY : 近況

2003.03.24 *Mon

74(2003.3.24)

暑さ寒さも彼岸まで。お彼岸と同時になんとも暖かい日が続いています。雪から家を守って くれていた雪囲いも外し、おかげで家いっぱいに春の陽射しが入り込んできます。何ヶ月ぶりかに 家の全ての窓を開けて、まだちょっと冷たい風を迎え入れてやると、家中の冬の空気をすっかり追い出せたようなさっぱりした気分になります。

この連休は町でも年中行事の寒晒しそば祭りや福寿草まつりが催され、うちのそばの県道も見なれぬ他県ナンバーの車がたくさん通過していきます。福寿草まつりの会場は近所でもあるので、開催の前日に福寿草散策に連れ合いとモモとで出かけました。
まだだいぶ雪が残っていましたが、地面の見える暖かい斜面では無数の黄色い花が咲き乱れていました。ものすごいたくさんの花が咲いているのでしょうが、景色にとけ込んだ福寿草はあくまで控えめです。

030324fukuju1 030324fukuju2

畑仕事の方は種蒔きや苗の面倒見に気を使う日々が始まりました。2週間まえほどに作った発酵熱利用の温床は予定通りには温度が上がらず、その対策に頭を痛めた1週間でもありました。温床の温度が充分上がらぬままに見切り発車で蒔いてしまった種をなんとか25℃以上になるようあれこれ手当てしています。晴天に恵まれたせいもあってなんとか発芽させてやれそうです。
夏野菜の種蒔きが終わると、次は稲の育苗の準備にとりかかります。畑の方もそろそろ地面が見えてきましたので、そちらの仕事も増えてきます。3月はもちろん4月も5月もあっという間に過ぎてしまいそうな予感です。
CATEGORY : 近況

2003.03.17 *Mon

73(2003.3.17)

雪融けがどんどん進み去年より早い春の訪れかと思いきや、雪の降る日がまた多くなってきました。普通の年よりは早い春なのでしょうが、去年はえらく早く雪が降ったのでこの冬はずいぶんと長く感じます。

030317momo
そういえば、ももがわが家に来てちょうど1年

そうはいっても3月に突入してしまったので、野菜の苗の準備にとりかかりました。

去年はトマト・ナス・パプリカ・ピーマンといった夏野菜の苗を全て近所の農家に栽培を頼んでいましたが、今年はいくらか自分で育てることにしました。ただこれらの苗は失敗すると今年の夏は遊んで過ごすことになってしまうので、一部は去年同様育苗をお願いすることにしています。
夏野菜の苗作りで難しいことのひとつは温度の確保です。これらの野菜は25~30℃という高温の下でしか発芽しません。こうした温度を自然状態(気候まかせ)で得るにはあと何ヶ月か先まで待たねばなりません。仮に5月頃に発芽できても最初の花が咲くまで約2ヶ月、さらに実が収穫できるようになるまで更に1~2ヶ月必要なので8月か9月に初収穫ということになります。会津の9月といえばすでに秋、翌10月中旬には霜が降ります(夏野菜は霜が降りたらアウト)。
ビニールハウスの中で栽培していけばよさそうですが、雪の問題もありますし、生育中もそれなりの温度が必要なので暖房も要ります。秋から冬にトマトが出荷できれば値段もそれなりに高くなるのでしょうが、一応私のところではできるだけ余計なエネルギーを使わず、旬を大切にする露地栽培を基本にしていますからできれば避けたいところです。
ですから育苗を3月に開始する必要があるのです。この場合でもビニールハウスの中で苗を育てることになるので、やっぱりハウス栽培じゃないの、という声も聞こえそうです。これらの作物はアンデスや熱帯アメリカ、インドといった気温の高いところが原産で、沖縄などを除き日本で育苗から収穫までを露地栽培でしかもそれなりの収量を得ようとするのにはもともと無理があるということもまた事実なのです。
そうした矛盾は抱えつつも、会津の、昼間でも気温が10℃以下という環境で25℃以上の温度を得る方法を考えます。

現在一般的なのは電熱線で熱をとる方法。設備費と電気代はかかりますが、苗は小さいので、背の高さが1m以上にもなる成木をハウスで囲ったり熱をかけるのに比べたら比較にならないほど安い費用で済みます。但しこれは結構最近の方法で、2・30年ほど前は発酵熱を利用していました。
稲藁に馬糞や下肥(シモゴエ、要するに人の落し物ですね)を混ぜて発酵したときの熱を使うわけです。いまではこの方法を使う人はまれになりました。
今年の私の方法はこの発酵熱利用です。といっても近くに馬はいないし、下肥を使う勇気はまだできていません。一番簡単なのは「季節は今」の肥料作り編で紹介した肥料の発酵熱の利用です。これだと肥料の温度は50℃くらいまで上がります。難点はこの温度が長続きしないこと。そこで私が教わったのは落ち葉や稲藁を鶏糞などと混ぜて発酵させる方法です。家庭用の浴槽ほどの大きさの枠をこしらえて、この中に落ち葉や稲藁の他、豆ガラ(大豆の殻)、野菜クズ、貰ってきた使用済みのナメコ栽培用菌床などとにかく手に入るあらゆる有機物を鶏糞や米糠(これが発酵のタネ菌となります)と混ぜて投入します。これで1ヶ月くらいは熱を発してくれるのではないかと期待しています。
この方法のいいところは、電気エネルギーを使わなくて済むことですが、これに加えて来年にはこれが質の良い堆肥に変わっていることです。この堆肥は育苗土に最適なものです。今年は熱源として、来年は土として使う。サイクルは1年と長いですが、無駄がないのが魅力です。
最大の問題点は手間がかかることと、予定通り熱を発してくれるかどうか、です。

熱が出るまで、しばらく実家に一時帰郷して待ちました。

030317mr2
あたいたちも車に乗せて連れてってもらった。
車の中でも仲良くお互いペロペロ舐めあう。
030317mr1
りんの右ストレートに応戦するモモ。




CATEGORY : 近況

2003.03.03 *Mon

72(2003.3.3)

この町の主力農産物の一つはアスパラガスで、その多くはビニールハウスで栽培されています。ただし冬の間は雪の重みに耐えられないのでハウスは骨組だけを残して、ビニールは外されてしまいます。
そのビニールを再びかける作業が町のあちこちで始まりました。聞けば、例年より少し早かった去年より今年はこの作業が更に1~2週間早いとのこと。春が早ければ収穫が早まり収量が増えて収入も増える、となっていいことのようですけど実際はそんなにうまくいくわけでもないらしく、こういう年はイマイチ生育が芳しくないようです。私の方も慌てて育苗用のハウスの支度などを始めました。雪融けといっても畑にはまだ10cmほど雪が残っていますので、作業の邪魔になるところだけ雪かきをしてやります。久しぶりに顔を出した土からは懐かしい匂いが立ち上ってきます。意外にも青々とした葉っぱを広げていている草も結構あったりして、雑草の逞しさを感じます。
今週は味噌作りも大きな行事のひとつでした。先週来私の気を揉ませていた麹も予定より2日遅れでなんとかそれらしい姿になりました。この麹を使って、120kgの味噌作りです。去年作ったのは8kgでしたから、それに比べればかなりの規模拡大です。
規模は大きくても豆を煮て、潰して、塩と麹と豆を混ぜて容器に詰める工程は同じです。ただ、これだけ大量(といっても大した量ではありませんが)に仕込むと器具や人手も それなりに必要になってきます。
幸い作業場が借りられたので、調理器具は問題なかったのですが200リットルの巨大な容器に投入された120kgの材料を見てうろたえ、それを手で均一に混ぜる労力を思いしばし呆然。それでも連れ合いと二人でこれを延々ひねくりまわしているとなんとなく味噌のような香りがし始め、完成の手応えが感じられました。
朝から始めて、5つの樽に全て詰め終わったのが夜の8時。秋の味見が今から楽しみです。

030303miso
お醤油屋さんに委託していた醤油仕込みの方も順調のようです。
030303syoyukoji
醤油麹の室(ムロ)
030303syoyutaru
醤油仕込み樽

CATEGORY : 近況

プロフィール

nekomimi

Author:nekomimi
2001年夏に東京の会社を辞め、農業を中心とする生活をするため福島県会津地方へ移住。
連れ合いと3人の息子、犬のもも、ネコのリンと賑やかな田舎暮らしをしています。

URL ねこのめ ねこのみみ



カレンダー

02 | 2003/03 | 04
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -



カテゴリー



ブログ内検索



リンク



最近の記事



月別アーカイブ



FC2カウンター



Copyright © ねこみみの農的生活記 All Rights Reserved.
テンプレート配布者: サリイ  ・・・  素材: bee  ・・・ 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。