This Archive : 2002年05月

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2002.05.26 *Sun

34(2002.5.26)

農作業というと牧歌的なのんびりした雰囲気がありますが、こうして毎日仕事をしていると危険な目にあうことも多いものです。特に農業機械を使うようになるとケガだけでなく、最悪命を落とすこともありえます。ケガをしないまでも、トラブルを起すと作業スケジュールを大きく狂わせてしまうのは、どんな仕事でも同じです。
先日も田植え前の忙しいときに耕耘機の移動中に人を轢きそうになったり、自分が轢かれそうになったり、畑で使っている最中に横転させてしまったり、トラックを農道で脱輪させてしまったりとトラブル続きでした。幸い私自身ケガを負うようなことはありませんでしたが、その復旧作業や助けてくれた人への気遣いに結構な時間をとられますし、それにトラブルそのものへの心労も重なって、仕事も捗りませんでした。
運転が未熟とか下手くそだといえばそれまでですが、他のことに気を取られていると、なんでそんなこと、と思うようなことを起してしまうのがトラブルなのかもしれません。

そうした矢先、トラックにつないでおいた愛犬のモモを忘れて車を走らせてしまい、大怪我を負わせてしまいました。気づいた時にはモモのちっちゃい体の両手両足から大量の流血(食事中の方、ごめんなさい)で、本当にかわいそうなことをしてしまいました。
病院にいった後も、包帯を替えるときの余りに痛さに涙したり、ナーバスになったりもしましたが、今では事故前の元気なモモに戻りつつあります(犬が涙を流すのを見たのはこれが初めてです)。
幸い骨や神経には支障はなかったようで、ひどく擦りむいた傷さえ治ればいままで通り元気に走れるはずです。今はわが家に初めてきた時と同様、家の廊下を住まいにして療養中です。
考えてみるとここのところトラブル続きだったので、なんだか私の身代わりになってくれたような気もするのです。それからはちょっとはのんびりするように心がけています。

今週の農作業のメインはなんといっても田植え。6a(約180坪)の田んぼに手植えしたのですが、朝4時に起きて準備、9時から植えはじめて夕方5時終了と1日がかりでした。近所の方に手伝って頂いて3人がかりでこの状況ですから、夫婦ふたりだったら何時に終わったか判りません。もっと簡単にできるとタカをくくっていたので、このホームページでも真剣にお手伝いの募集をしなかったのですが、来年は真面目にお手伝いのお願いをしたいと思ってます。
とはいえ、1枚の水田に整斉と並んだ幼苗を初夏の夕日の中で眺めると、なかなかの達成感が味わえ、腰は少々痛むけど振りかえれば楽しい一日でした。
田植えが終わると忙しい農作業もなんとなく一段落といった感じです。

020526taue

020526momo
みんな心配してくれてありがと
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CATEGORY : 近況

2002.05.19 *Sun

33(2002.5.19)

折角訪問頂いたのに済みません。19日に愛犬のモモを大怪我させてしまい、とても文章を書く気持ちになれないので、今週は休ませて頂きます。来週は平常通り更新できるようモモを看病しながらがんばります。
モモの方は精密検査はまだしておりませんが、命に別状はなく、後遺症もなさそうです。
「やまとのまど」」も簡単にしか更新しておりません。本当にごめんなさい。
CATEGORY : 近況

2002.05.12 *Sun

32(2002.5.12)

近頃このホームページの更新が締切りぎりぎりになることが多くなり、日曜日になると連れ合いにもっと早くやっとけ、と怒られるのが日課というか「週」課です。ただでさえ下手糞な文章が、時間に追われ更に雑になるので、訪問していただく方に本当に申し訳ないと思っております。

ゴールデンウイークが終わると当地ではいよいよ田植えの季節です。田植えというのは一連の稲作作業の中ではほんの一工程に過ぎないのですが、やっぱりなにか特別なイベントのようです。隣町に買い物に行くと既にちらほら田植えをしている姿が見え、その近くを通りかかると恐らく家族親戚が総動員されているのでしょう、田んぼのクロ(ここでは畔(アゼ)のことをクロといいます)で何人もの人が忙しくあちこち動き回っています。その人たちの表情がなぜかみんな嬉しそうで、やはり田植えというのは農作業の「華」なのだなあ、と感じます。
私たちもほんの少し田んぼをやるので、来るべき田植えに向かってただ今準備中です。ただその準備というのは本当に大変で、あの華やかな田植えの影にこれだけの苦労があんだぞ 、というのはここできっちりお伝えしておかねばなりません。
水田というのは田んぼだけで成り立っているわけではありません。ご存知の通りいつも水を湛えているのですから、どこからか水を引いてくる必要があります。今では特に平野部では農場整備がされ、川からの水がU字溝(ユーじこう(コンクリートの側溝のこと))を伝って入るようになっているのですが、私たちの住む中山間地の田んぼはそうした整備はまだ進んでいません(でも自然の生態系のことを考えるとあの醜いU字溝はよくない)。
このあたりでは、昔から使われている堰(セキ)と呼ばれる水路があり、そこを伝って川から水を引いています。田んぼの脇を流れている川は当然田んぼより低いところにあるので(そうでなければ、いつも水浸しになっちゃう)、ポンプなどを使うのでなければ田んぼの標高よりも高いところ(川の上流)から延々引っ張ってくる必要があります。
今お借りしている田んぼの水源は水路の距離にして2km弱はあります。これはまだ短い方で、20km以上もある堰もこの町にはあります。この堰は地面の土を掘って溝にしている箇所が殆どですから、毎年落ち葉や泥が溜まったり、土砂崩れで壊れたりします。これを毎年雪融けの後に掃除したり修理したりするわけです。この作業をここでは堰上げといいます。
堰上げはこの堰を使って自分の水田に水を引いている人全ての義務となっています。うちの田んぼの堰は3戸が係っているので3人で堰上げ作業に当たります。今年の堰上げでは、今冬の雪が湿って重かったせいで櫓の上にパイプを走らせた箇所が壊れており、その修復も含めて丸1日掛かってしまいました。あいにくの雨の中、壊れた櫓を取り除き、ビニールパイプに詰まった土砂を出し、木の棒で櫓を組みなおし、水路の傾斜に気を付けながら(水源からの傾斜がほとんどないので、ほぼ水平にする必要がある)パイプを組んでいきます。その作業はもはや農作業ではなく、土木作業です。
無事堰から水を確保できても、そこから自分の田んぼまでの水路の掃除は自分一人で行います。水がようやく田んぼまで引けたら、今度は田んぼの水漏れを塞ぎます。ネズミやモグラがそこらじゅう穴を開けていますので田んぼのクロから水が漏れるのです。漏れそうなクロを少し削り、掛矢(カケヤ)という木槌でクロの内のりを叩いて固め、その上に泥を塗って仕上げます。(これをクロ塗り、あるいはクロ取り、といいます)
私たちの田んぼは水路の一番奥にあるので水路の掃除が一番多く、田んぼが小さいとはいえ30mほどクロ塗りしなければなりません。それぞれ一日半を費やすので水の確保だけで丸4日。それに田起し(荒起し)、肥料散布、あらくれ、代かき、オマケにクロの草刈と続き、ようやく田植えの準備が整うのです。もちろん、苗作りも必要です(今年は作ってもらうことにした)。
これだけの作業の末、米を作っても生産者米価は平地の広い水田で作ったものと同じ価格ですから、コストが合うわけがありません。
中山間地では米を作る人が少なくなり、そうなると残された数少ない戸数で堰上げの労力を負担することになるので、そのあまりの労力の負担増に耐えかねて残された農家も全て米作りをやめてしまうという事態も起こっています。
生産コストが安い平野部だけで米を作ればいいじゃないか、というのが「経済原則」かもしれませんが、その平野部に安定的に水を供給し、森林と同様自然のダムの役目を果たしている中山間地の水田も必要だと思うのです。

と、まあいつのまにか長々と堅い話になりましたが、うちの農作業の華は5月25日あたりになります。手植えなので、体験なさりたい方はいらして下さい。
連れ合いが、まだ書けないのかと呆れ顔です。

020512momonchi
ももんちです。
CATEGORY : 近況

2002.05.05 *Sun

31(2002.5.5)

いつのまにかゴールデンウィークが始まっており、いつのまにか終わっていました。近所を普段見なれない車が頻繁に走っていたり、お隣の喜多方へ買い物に行くとラーメン屋に行列ができていたりして、何かいつもと違うな、という気はしていました。
連れ合いも休みなので、作業の手伝いをしてくれたり、モモの相手をしてくれたりで、作業も割合はかどって助かりました。オマケに待望の降雨も何度かあり、畑の作物にとってはもちろん、私もお陰で久々に朝寝坊できたのがささやかな喜びでもありました。
友人も忙しいのにわざわざ遊びに来てくれたりして、のんびり楽しいひとときを過ごすことができたのも黄金週間のお陰でした。はじめは連休なんて自分には何の関係もない、と思っていましたが、連れ合いや友人が手助けをしてくれたので体の疲労も少なく、気分もリフレッシュできて、やっぱり休暇というのはいいものです。

あっという間に5月に入り6日は立夏、暦の上ではもう夏ということになるのでしょうか。確かに昼間の日差しは強く、お陰で作物も雑草もぐんぐん伸びて、山は若草色でまぶしく、虫たちもなにやら忙しく歩きまわっています。
時間の進みも早く感じ、冬の、止まっていたかのような時間の流れが嘘のようです。
畑仕事もこの時間の流れに遅れじとあせあせとこなしていますが、後手後手に回るのは会社の頃となにも変わりません。

そういえば、連休中モモの家作りました。とうとう外いぬになりました。おかげさまで体重も5kg、日に日に大きくなっています。

020505momo
藁のベッドは最高!
CATEGORY : 近況

プロフィール

nekomimi

Author:nekomimi
2001年夏に東京の会社を辞め、農業を中心とする生活をするため福島県会津地方へ移住。
連れ合いと3人の息子、犬のもも、ネコのリンと賑やかな田舎暮らしをしています。

URL ねこのめ ねこのみみ



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